「あんな奴ら嫌い、大嫌い。殺してやりたいって本気で思うよ死んでくれればいいのに消えてくれればいいのに」

「でも」

「大嫌いだけど消えてほしいけど、でも迷惑かけたくないって思うし、あたしのせいでため息ついてたりすると気持ち悪くなるぐらいビビって心臓バクバクいってるし、疲れてたり大変そうだったりするとどうしても気になっちゃうんだよ無視できないの」

「本気でほんとに嫌いなのに要らないのに、でも結局絶対ほんとには切り捨てらんないんだよ。だってあたしはあいつらの娘であいつらはあたしの親なんだ。どう足掻いても切っても切れないんだよ」

「嫌いなのにどっかで嫌いになりきれない。だから余計に苦しいんだよ、ほんとに赤の他人みたいに無関心になれたらいいのに、できないから余計にしんどいんだよ」

「ねえ助けてよ。あたしはほんとにあんな奴ら要らないんだよ邪魔なだけなんだよ。なのになんであたしはあいつらの顔色窺ってんの？馬鹿みたいじゃないか、あいつらはそんなのひとつも気付いてないんだよ？あたし一人で空回ってるだけ」

「ねえ、ねえ助けてよ。あたしはどうしたらいい？あんな奴ら要らないのに、大嫌いなのに。どうしたらほんとにちゃんと憎めるようになるのか、誰か教えてよ――……」

―― 2011/04/15 20:58

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