ショッピングモールっぽいお店の中。唐突に腕を引かれて、しばらく歩いた先にある椅子に座らされた。目の前の小さなテーブルに椅子が2つ3つ。背後は大きな家具か何かで塞がった閉鎖的空間。だけどすごく落ち着いた雰囲気の、多分喫茶店か何か。目の前に出されたのは小さい、直径5cm程度のハート型のケーキ……というか、メレンゲ？とにかく可愛らしい食べ物。酷く居心地がよくて、酷く美味しそうで、なぜか切羽詰まって息苦しくてしょうがなかった私はどうしようもなく癒された。
私を連れてきた人はケーキを勧めて席を立ち、しばらくして新しい客らしい女性を連れて戻ってきた。全く知らないその女性が隣に座っても緊張もなければ嫌だとも思わず、私と同じく疲れたような空気を纏って「この店は癒されるわね」という女性に私は頷く。その後は店主なのか、私ともう1人を連れてきた人――私とそう変わらなさそうな女の人だった――と、3人でただ穏やかに過ごした。

ふいに目が覚める。どこなのかはわからなかったが、私が酷く依存する友人がいて、どうやら友人の家か何からしかった。ただゴロゴロと怠惰な私に文句も言わず、友人はお酒らしき瓶をラッパ飲みしていた。その後ぽつぽつと会話をした気もするが覚えていない。それから友人は私に半分ほど残ったワインの瓶を押し付けてきた。戸惑う私に「飲み干せ」と言い、こんな量を飲んだことがないから酔って迷惑をかけるかも、と言う私に「お前は考えすぎるから、酔っ払って素直に甘えればいい」と返してきた。その言葉に感動するやら驚くやら、混乱しているうちに目が覚めた。

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癒されたり甘やかされたり、願望なのか？精神的に参ってるのは事実だが。

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